2012年5月9日水曜日

現在のSNS所感

日本においてのSNS考察


 かつて日本のブログは全世界のブログ投稿の約37%を占め、英語や中国語を上回る第1位となっていた。だがそれは六年前の出来事であり、その集計をとったテクノクラティが2009年に日本から撤退し、より即時的なtwitterの隆盛は近年留まることを知らない。総務省の統計によれば、かつては2539万人を超えていた日本のブログ利用者数は2009年時点では1690万、スパムブログや死んだブログ(更新されていないブログ)を除いた数は200万~300万程度だといわれている。当然現在はより減りこそすれ増加はしていないだろう。また、ブログは維持・保管庫として活用するものの、主な発信の場をtwitterに移すクリエイターも多く見受けられる。

 ではtwitterは全能なのだろうか?そんなことはない、この世に万能はあっても全能はない。twitterは前述の通りブログより早い発信と拡散、手軽な更新が可能だ。それ故に生じる問題点も多い。

 いま普通の携帯電話、高齢者用のシンプルケータイを含めて考慮してもスマートフォンはほかの携帯電話よりもさして高額という印象を与えない。一時期騒がれた高額な月額料金の煽りによる法改正によって、電話会社が本体を安くし月額で回収する手法がとれなくなったため、携帯電話全体の機器代金が高騰したからだ。それゆえ(日本人の新しい物好きな気質もあるだろうが)スマートフォンは相対的に安くなり、普及した。そのスマートフォンにはtwitterのアプリが搭載されており、当然簡単に登録・更新ができる。スマートフォン購入を契機にtwitterを始めた方も多いだろう。実はブログでも同様のことができるのだが・・・

 そのスマートフォンに関しての問題はこれだ。

位置情報付きツイート 

スマートフォンの急激な利用者増加に伴い、安易に位置情報付きツイートを投稿してしまうユーザが増加している。現在までに位置情報投稿による大きな事件は報告されていないが、利用者に対し注意喚起を求めるソフトウェアが公開されており、大きな社会問題となっている。
(引用 wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/Twitter)
まあ位置情報はオフにできるのだが、初期設定は大体の機種がオンになっているのではないだろうか?そしてほとんどの人はいちいち設定を弄くらない。だからこのような問題が社会問題になってしまっているのだろう。

ほかの問題も手軽さ故に生じる物がほとんどだ。詳しくは引用元を参照していただきたい。「何かを得れば、何かを失う、そして何ものをも失わずに次のものを手に入れることはできない。」とは開高健の言葉だ。今更ブログを始めた私でも、twitterを批判はしても否定する気はないし、より優れた物が出てくるまで広がり続けると予想している。かつてのブログのように。しかし、手軽なら手軽故に落とし穴があるものだ。私が教えを受けている教授の言葉だが「初めに疑問点を持ちながら考察することが肝要だ。」、どうか今からtwitterを初めとするSNSを始める方は妄信することなく、考えながら続けていって頂きたい。




参考文献(敬称略)

http://ascii.jp/elem/000/000/469/469842/

テクノラティ撤退が示す「ブログ1.0」の終わり 池田信夫

http://ja.wikipedia.org/wiki/ブログ
 wikipedia

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